産土 2018エフェルヴェセント(熊本)

ネットで気になるお酒を見つけました。今日は「産土(うぶすな)」の”2018エフェルヴェセント”を飲んでみたいと思います。

「産土」を造っているのは花の香酒造さん。熊本県玉名郡和水町にある酒蔵で、創業は1902年(明治35年)。蔵の名前を冠した「花の香」という銘柄があります。「産土」は2021年12月に新しく発売された銘柄で、2018エフェルヴェセントはそのプロトタイプとでも言うべき一本。醸造年度はその名の通り2018年度、瓶の中で二次発酵させ3年間熟成させた日本酒で、この味わいに至ったことから「産土」が誕生したそうです。

微生物の世界を表しているようなラベル

「エフェルヴェセント」という言葉には「生き生きと」という意味があります。瓶内発酵で生まれたガスが含まれる発泡性の日本酒。瓶のふたもビール瓶のようになっています。

栓抜きで開栓するとガスが噴き出してきます。香りは乳酸菌飲料のような感じでしょうか。発泡性のため、今回はスパークリングワイン用のグラスで頂きます。

美しい泡

甘味はほとんどなく、スッキリとした酸味と心地よい泡が舌と喉を通っていきます。最後に軽い苦みがあり、グレープフルーツのような味わいでしょうか。日本酒、と言って出されなければ白ワインと間違えてしまうかも知れません。それほど普段飲んでいる日本酒の味とは違っており、とても貴重な体験をさせてもらった気持ちです。

米と水と菌。日本酒にはまだまだ可能性があるのだと感じさせてくれるお酒です。

産土 2018エフェルヴェセント

原材料米(熊本県菊池川流域産米) 米麹(熊本県菊池川流域産米)
原料米山田錦
アルコール分13度

花の香酒造株式会社HP