草春窯 工房「爽」のぐいのみ

以前に福島県の観光物産館で、あるおちょこに目を引かれました。それが会津本郷焼の窯元、草春窯 工房「爽」 田崎宏さんの作品でした。2020年の5月にその田崎さんの個展があり、その際に制作をお願いしたぐいのみが届いたのでご紹介させて頂きます。

基本的には観光物産館で見た器と同じデザインのものをお願いしたのですが、日本酒の香りを感じられるよう直径を大きくして頂きました。会津本郷焼では少ない白磁の器。穏やかな曲線を描く側面に削りによる意匠が施され、光の加減で陰影による表情が生まれます。以前見た同じデザインのおちょこは会津の雪の中に息づく植物の蕾のような繊細さを感じたのですが、少し大ぶりになることでより力強い生命感があります。

あるいは雪解けの水の流れでしょうか。会津の冬のような厳しさがありながら、どこか暖かさもある器で大変気に入っています。近いうちに工房の方にもうかがってみたいです。

次回はこの器で会津の酒を飲んでみたいと思います。

早春窯 工房「爽」(会津本郷焼事業協同組合HP)


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