黒龍と越前焼のぐいのみ(福井)

今日は「黒龍(こくりゅう)」を越前焼のぐいのみで飲んでみたいと思います。

黒龍を造っているのは黒龍酒造さん。福井県吉田郡永平寺町にある酒蔵で、創業は1804(文化元)年。黒龍の他に「九頭竜」の銘柄があります。近くを九頭竜川が流れる名水の地で、吟醸酒に重きを置いており、大吟醸を世に先駆けて商品化した蔵として有名です。

そんな黒龍を注ぐのは、越前焼 竜仙窯さんのぐいのみです。

竜仙窯さんは、福井県丹生郡越前町にある窯元。「上流の川石」と名付けられたこちらの器はやや大振りで、手になじみやすいサイズ。一度焼き上げた後に、籾殻と釉薬を合わせて再び焼いた「炭化焼き」という技法で作られており、その無骨な肌に惹かれ購入しました。

それではさっそく一杯頂きます。

やや乳酸菌飲料のような香り。甘味をほとんど感じないスッキリした味わいで、飲み込むと米の旨味とわずかな苦みが感じられます。飲み飽きしない酒質でスイスイと飲み進められてしまいました。料理の邪魔をしないので、幅広い食事と合わせられるのではないでしょうか。

歴史が一本背中に通っているようなお酒と器です。

黒龍 純吟

原材料名米(国産) 米麹(国産米)
使用米福井県産五百万石100%
精米歩合55%
アルコール分15.5度

黒龍酒造株式会社HP