楽器正宗(福島)

今日は人気銘柄、福島の「楽器正宗(がっきまさむね)」を飲んでみたいと思います。

楽器正宗を作っているのは福島県の中部、矢吹町にある大木代吉本店さん。矢吹町の駅近くにある蔵元で、楽器正宗の他に「自然郷」などの銘柄があります。

さて楽器正宗ですが、その特徴的な名前について、次のような説明がありました。

『楽器正宗』の名前は、大正年間二代目代吉の時、朝香宮様が当地を来訪した際、大木代吉本店の酒を所望され大変気に入り、その時随行していた宮内庁の雅楽師で君が代の作曲者とされる奥好義(おく よしいさ)が「酒造りも楽器を奏でることも、元は同じく神様への捧げ物」と言われたことに由来しています。

大木代吉本店HPより

私も楽器を演奏していた経験があるので、この文章だけで何か厳かな気持ちになります。それではさっそく一杯。

口に含むと微かなガス感、そしてバナナやナッツのような香りがします。甘味と酸味のバランスがよく、スッキリした飲み口。終盤では米の旨味が感じられます。全体的にフルーティな印象です。

目を引く名前とラベル、華やかな香りと飲み口のよさ。一人でゆっくり飲む、というよりは、気の置けない知人と飲み交わしたい酒、という感じがします。

楽器正宗 中取り

特定名称本醸造
原材料名米(国産) 米麹(国産米) 醸造アルコール
精米歩合麹米60% 掛米70%
アルコール分16度