淡墨桜と桜の木のぐいのみ(岐阜)

日本三大桜、というと福島県の三春滝桜、山梨県の山高神代桜、そして岐阜県の根尾谷淡墨桜を指すそうです。今日はそんな淡墨桜の名前を冠した日本酒を飲んでみたいと思います。

淡墨桜を造っているのは白木恒助商店さん。岐阜県岐阜市にある蔵元で、創業は天保6年(1835年)。古酒に力を入れており、淡墨桜のほかに「達磨正宗」などの銘柄があります。

そんな薄墨桜を注ぐのは、家具工房やどりぎさんの桜の木のぐいのみです。

やどりぎさんが工房を構えるのは岐阜県飛騨市。桜の木を使ったこのぐいのみは、伝統工芸である春慶塗の木地師さんが形を作り、さらに漆を塗って仕上げられています。優しい丸みのある形と美しい木目が、心を穏やかにしてくれる器です。

それではさっそく一杯頂きます。

19度とアルコール度数が強く、重量感のあるアタック。甘味や旨味の芯が太いですが、舌の上にピリッとくる刺激がフレッシュな印象です。樹齢1500年といわれる淡墨桜の生命力のような力強さを感じます。

岐阜の豊かな自然を感じるお酒と器です。

薄墨桜 純米 ピッチピチ生原酒

原材料米(国産) 米麹(国産米)
原料米ハツシモ 100%(岐阜市三輪北産)
精米歩合70%
アルコール分19度
有限会社白木恒助商店HP

家具工房やどりぎHP

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