田酒と津軽びいどろの盃(青森)
一年で一番寒い時期になってきました。今回は北国青森の「田酒(でんしゅ)」をガラスの盃で飲んでみたいと思います。
田酒を造っているのは西田酒造店さん。創業は明治11年(1878年)。津軽半島の東側、青森市の陸奥湾に面した地域にある酒蔵です。田酒の他に「喜久泉」の銘柄があります。
田酒はその名の通り、田んぼで作られた「米」だけを使った純米のお酒。特に今回飲む特別純米酒は青森県の酒造好適米「華吹雪」を使用しています。
そんな田酒を注ぐのは、津軽びいどろの盃です。
この器を作っている北洋硝子さんも西田酒造店さんに程近い青森市内にあります。元々漁業用のガラスのブイを作っていたメーカー。その後プラスチックのブイが主流になったため、食器などの生活用品を手掛けるようになったそうです。
今回購入したのは冬にぴったりな「わたゆき」。白いガラスと金箔で雪のようなデザインがされていますが、どこか温かみも感じる盃です。
それではさっそく一杯頂きます。
みずみずしい甘味と酸味で、「甘酸っぱい」と表現できるような味わいです。さくらんぼの味に似ている感じがします。口当たりがよいのでスイスイと気軽に飲めるお酒です。
知り合いの青森出身の方は男女問わず「可愛らしい」人が多い気がするのですが、お酒や器にもそんな人柄が表れるのかなと感じました。
田酒 特別純米酒
原材料 | 米(国産) 米麹(国産米) |
精米歩合 | 55% |
アルコール分 | 16度 |