望(栃木)
前回に続き北関東の酒と器で。今回は栃木の「望(ぼう)」です。
望を造っているのは外池酒造店さん。益子焼の産地である栃木県益子町にある酒蔵で、創業は1937年。望の他に、「外池」「燦爛」といった銘柄があります。
そんな望を注ぐのは益子焼の作家えきのりこさんのぐいのみです。
独特の形は花のつぼみを模したもの。どうも私はこういうスッキリしたラインのものに弱いみたいです。白など他の色もあり悩みましたが、黒みがかった青は独特でお酒を引き立ててくれると思い、こちらを購入しました。
形が独特なので使いづらいかと思いきや、持つ場所や飲み口がきちんと考えられています。
ということでさっそく一杯頂きます。
まず感じるのは柑橘系の華やかな香り。飲み口もジューシーで、甘味と酸味のバランスがちょうどよく、味も柑橘類を思わせます。少し大振りで酒面が広いぐいのみはより香りが感じられます。
伝統に立脚しながらも、新しい物を目指す益子の気風を感じるお酒と焼き物でした。
望 純米吟醸
原材料 | 米(国産) 米麹(国産米) |
原料米 | 栃木県産ひとごこち100% |
精米歩合 | 53% |
アルコール分 | 16度 |