山形正宗と平清水焼の器(山形)

山形に行く用事があったので、地元の酒屋さんでおすすめを聞いて日本酒を購入しました。今日はそのお酒、「山形正宗(やまがたまさむね)」を平清水焼の茶碗で飲みたいと思います。

山形正宗を造っているのは水戸部酒造さん。創業は1898年。山形県の内陸部、将棋の駒で有名な天童市にある酒蔵です。今回は山形正宗の中でも、酒未来という酒米を使用しているお酒を購入しました。山形といえば日本酒の大スター、十四代があるわけですが、酒未来という酒米はこの十四代の蔵元、高木酒造さんで作った酒造好適米だそうです。

その山形正宗を注ぐのは山形市にある平清水焼の窯元、青龍窯さんの茶碗です。

青龍窯

日本酒を注ぐには少し大振りなのですが、口がすぼまった形が香り高い山形の日本酒に合うかなと思い購入しました。千歳山という山の麓にある青龍窯は、この山の土を使い焼き物を作っています。白い釉薬がかけられた表面はとても滑らかで、そこにわずかに見える生地の色が味わい深い表情です。

それではさっそく一杯頂きます。

まず舌の上で感じるのは酸味。その後酸味、甘味、旨味がバランスよく現れ、後味は甘味がふわりと感じられて消えていきます。南国のフルーツを感じさせるジューシーな味わいですが、香りも穏やかなので食中酒としても美味しいと思います。

芳醇な日本酒が多いイメージの山形ですが、そんな印象を裏付けてくれるような豊かな味わいの日本酒と器でした。

山形正宗 純米吟醸 酒未来

原料米酒未来(山形県産)
精米歩合50%

水戸部酒造HP


青龍窯HP


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