すず音・花めくすず音(宮城)
今回と次回はお店で見かけて気になっていた「すず音(すずね)」4種類を飲んでみたいと思います。
まずはスタンダードなすず音です。
すず音を造っているのは株式会社 一ノ蔵さん。宮城県大崎市に本社を置き、同市と宮城県栗原市に蔵があります。1973(昭和48)年に県内の4蔵が経営統合し設立されました。通常の清酒のほか、低アルコール酒やリキュールなど幅広い商品を開発、販売されています。すず音もそうした商品の一環で、ヨーロッパ視察に赴いた当時の社長が現地の多様なアルコール文化に触れ、日本酒の多様な造り方、飲み方を志したことから開発がスタートしました。1982年に開発が開始され、1998年に販売が始まった、スパークリング日本酒の草分けともいえるお酒です。
それではさっそく一杯頂きます。
乳酸菌飲料のような香り。瓶内二次発酵のため澱が少量含まれており、シルキーな口当たりです。甘味と酸味、そして最後にわずかに苦みがあり、グレープフルーツのような味わい。そして優しい泡の刺激があり、アルコール度数が低いこともあってスイスイと飲めてしまいます。食前酒は元より、フライなどと合わせて食中酒としてもよいのではないでしょうか。
次に「花めくすず音」を頂きます。
「花めくすず音」はすず音をベースに、宮城県大崎市産の黒豆、紫黒米から抽出した色素でピンク色に仕上げたもの。先日行われたG7広島サミットで、ワーキングランチに採用されたことでも話題になりました。
それではさっそく一杯頂きます。
香りは爽やか。すず音に比べて酸味が強調され、イチゴやブルーベリーを思わせる甘酸っぱい味わいです。スッキリとし華やかなので、より食前酒としての性格が強くなっていると思います。可愛らしいピンク色も華やかな場にピッタリです。
人が集まる場に華やかさを添えてくれる愛らしいお酒です。
すず音
品目 | 雑酒 <発泡性> |
アルコール分 | 4.5% |
花めくすず音
品目 | 雑酒 <発泡性> |
アルコール分 | 4.5% |