新政 No.6 X-Typeと田村一さんの足付(秋田)
「土地のお酒を、土地の器で。」という私の趣味の記録も、このお酒で一つの区切りとなります。今日は「新政」No.6(ナンバーシックス)のX-Typeを田村一さんの器で飲んでみたいと思います。
前2回で新政酒造のコレクション「Colors」と「Private Lab」をご紹介しました。3つ目の「No.6」は、蔵のHPによると「6号酵母の魅力をダイレクトに表現することを目的としたライン」で、唯一の定番生酒となっています。
No.6には3つのタイプ、通常版の「R-Type」、上級版の「S-Type」がありますが今回飲むのは最上級モデルの「X-Type」です。精米歩合が掛米35%、麹米45%とかなり磨き込まれた米を使い、木桶で仕込まれた正にフラッグシップモデルです。
そんなお酒を注ぐのが、田村一さんの足付です。
田村さんは秋田県のご出身。早稲田大学大学院を卒業後、東京で作家活動を開始し、栃木県益子町での制作を経て2011年から地元秋田で活動を行っています。X-Typeには、細身のグラスで飲むようにという蔵からのメモがついているため、細身で形が美しいこちらの足付を購入しました。
それではさっそく一杯いただきます。
少しヨーグルトのような香り。甘み、酸味と生酛らしいアミノ酸系の旨味が調和しており、体にスッとなじんでいくような気がします。現代的な設えでありながら、木桶での生酛造りという日本酒の伝統に則った、しみじみと自然を感じる味わいです。そのまま飲んでもよいですし、旨味があるので様々な料理を引き立ててくれるのではないでしょうか。
伝統にして頂点。そんなNo.6 X-Typeを以って私の趣味の記録を終わりたいと思います。
今後はまた各地の日本酒と、時々器の記録としてブログを継続していきます。引き続きよろしくお願いします。
それでは、日本酒に乾杯!
新政 No.6 X-Type
アルコール分 | 13度 |
原材料名 | 米(秋田県産) 米麹(秋田県産米) |
精米歩合 | 45% |
原料米名 | 秋田県産米100%使用 |
使用酵母 | きょうかい6号 |
発酵容器 | 木桶 |