新政 「亜麻猫」と星耕硝子の冷酒杯(秋田)

新政の「ラピス」で日本酒に興味を持った私が、次に出会って驚いたのがこちらの日本酒でした。今日は新政の「亜麻猫(あまねこ)」を飲んでみたいと思います。

新政酒造さんには3つのコレクションがありますが、その中で前回は酒米の個性を楽しむ「Colors」をご紹介しました。今回ご紹介する亜麻猫は「Privete Lab(プライベートラボ)」というコレクションの中の一本。蔵のHPでは、

一般的な日本酒の製法によらず、大胆で革新的な手法を用いて醸される。日本酒が将来達成すべき新しい味わいや、日本酒が解決しなくてはならない課題をクリアするために構想された。

と説明されています。

亜麻猫は清酒用麹に加え、「白麹」という焼酎などに使われる麹を使用して仕込まれています。「新政のラインナップの中で最も個性的」と表現されるお酒です。今回は運よく、お酒の一番よい部分を抽出してそのまま瓶詰した「直汲(じかくみ)」を購入できました。

そんな亜麻猫を注ぐのは、星耕硝子さんの冷酒杯です。

星耕硝子さんは秋田県大仙市にあるガラス工房。職人である旦那さんと奥様の2人で運営されています。秋田の雑貨店に立ち寄った際、なんとも言えない温かみと、脚のデザインに惹かれて購入しました。

それではさっそく一杯頂きます。

香りは爽やか。口に含むと白麹由来の酸味、甘味そしてわずかな苦みと木桶の香りが合わさり、グレープフルーツやレモンを思い起こさせる柑橘のような味わいがします。瑞々しくスッキリとした味わいなので、そのまま飲んでも美味しいですが、フライなど油ものと合わせても口をさっぱりさせてくれるのでよいと思います。

作り手の挑戦を感じる、美しい佇まいの酒と器です。

新政 亜麻猫 直汲

特殊製法白麹使用 高酸味酒
アルコール分15度
原材料名米(秋田県産) 米麹(秋田県産米)
精米歩合麹米55% 掛米55%
原料米名秋田県産米100%使用
使用酵母きょうかい6号
発酵容器木桶

新政酒造株式会社HP


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