黎明とやちむんの酒器(沖縄)
先日旅行で沖縄に行ってきました。そこで今回は「黎明(れいめい)」を沖縄の焼き物「やちむん」の酒器で飲んでみたいと思います。
黎明を造っているのは泰石酒造さん。沖縄県うるま市にある県内で唯一清酒を製造する酒蔵で、創業は1952(昭和27)年。日本酒のほか、泡盛やリキュールも出荷しています。
日本酒を醸造するには寒冷な気候が適しており、温暖湿潤な沖縄は不向きだそう。しかし創業者が現在の岩手大学で知識と技術を修め、タンクを冷水で冷却するなどの技術を開発することで沖縄での日本酒造りを可能にしました。
そんな黎明を注ぐのは、沖縄の焼き物「やちむん」のぐい吞みと注器「カラカラ」です。
ぐい吞みは那覇市国際通りのお土産屋さんで購入。素朴な雰囲気が気に入っています。今回は呉須で模様が描かれたものと濃い緑の釉薬が掛かった小ぶりの2つを選びました。
カラカラは主に泡盛を注ぐのに使われる沖縄独特の徳利。こちらは沖縄から帰ってきてから地元のお店で購入しました。読谷山焼の北窯で焼かれたもので、ガラス質の表面と美しい緑色が気に入っています。沖縄の焼き物というと色鮮やかなものが思い浮かびますが、こういった緑や呉須のような少し渋いトーンが元々の色合いなんだそうです。
それではさっそく一杯頂きます。
アルコール感のある香り。口に含むとわずかに酸味があり、米の旨味がダイレクトに感じられます。スッキリというより膨らみのある味わいで、沖縄の温暖な空気をお酒が吸い込んできたかのようです。さっぱりした料理は元より、肉や揚げ物などのこってりした料理とも合わせられるのではないでしょうか。
沖縄の大らかな空気を感じられるお酒と器です。
黎明 純米酒
原材料名 | 米(国産米) 米麹(国産米) |
精米歩合 | 70% |
アルコール分 | 16度 |
泰石酒造株式会社HP
読谷山焼 北窯HP
今回のカラカラはこちら↓で購入しました