羽根屋と越中瀬戸焼のおちょこ(富山)
今日は「羽根屋(はねや)」を越中瀬戸焼のおちょこで飲んでみたいと思います。
羽根屋を造っているのは富美菊酒造さん。富山県富山市にある酒蔵で、創業は1916(大正5)年。「富美菊」などの銘柄があります。酒米の全量を大吟醸と同じ手間のかかる給水処理を行っており、そのために生産量が少ない酒蔵です。
その中で「羽根屋」は全国市場向けの限定製造品で、蔵の新しい軸となるブランド。今回は看板商品である純米吟醸の「煌火(きらび)」を購入しました。
そんな羽根屋を注ぐのは、越中瀬戸焼の器です。
越中瀬戸焼は、富山県立山町で焼かれる陶器。1600年頃に、今の愛知県瀬戸市から陶工が招かれ、窯を築いたのが始まりとされています。今回購入したのは富山県の立山に住む雷鳥をモチーフにした、吉野香岳さんの徳利とおちょこ。ころんと愛らしい形の徳利と、旅行で目にした立山のような深い色合いが気に入り購入しました。
それではさっそく一杯頂きます。
開栓するとリンゴのような爽やかな香り。その後にチョコレートのような芳醇な香りもやってきます。口に含むと青リンゴやサイダーのような爽やかで瑞々しい甘味があり、あとにフッと米の風味が広がって消えてゆきます。「煌火」という名前の通り、華やかで美しい味わいです。
海と山、富山の豊かな自然を思い起こさせる酒と器です。
羽根屋 純米吟醸 煌火
原材料名 | 米(国産) 米麹(国産米) |
精米歩合 | 60% |
アルコール度数 | 16 |