はなみちと吉岡星さんのおちょこ(岩手)
素敵なラベルのお酒「はなみち」を吉岡星さんの素敵なおちょこで飲んでみたいと思います。
はなみちを造っているのは菊の司酒造さん。盛岡市にある岩手県最古の酒蔵で、創業は1772年(安永元年)。蔵の名を冠した「菊の司」や「平井六右衛門」「七福神」などの銘柄があります。
今回飲む「はなみち」は、知的障害の方のアート作品を世に送り出す”福祉実験ユニット”「ヘラルボニー」とのコラボ商品。ラベルの絵は福島県郡山市在住の青木玲子さんによる「まる」という作品。リズミカルな丸い形と色彩が見ていて楽しい気分にさせてくれます。
そんな「はなみち」を注ぐのは吉岡星さんのガラスの器です。
吉岡さんは大阪の生まれ。一度音楽業界に就職した後、富山や愛知、秋田でガラスを学び、2021年に岩手県遠野市で工房を構え、農業も行いながら制作をしていらっしゃいます。
ネットで拝見してその存在感に惹かれた吉岡さんのガラス。陶芸のような表面とガラスならではの光の透過が、隕石を思い起こさせます。原料が全国どこでもほぼ一緒のガラスという素材ですが、吉岡さんはその土地にある鉱物などを使うことで、そこでしか作れないガラスを作るという活動をしていらっしゃいます。
それではさっそく一杯頂きます。
南国のフルーツを思わせる香り。他の日本酒にはない独特の甘酸っぱさは、添加されている酸味料の味でしょうか。少し飲みなれない味わいで好みが分かれるところかと思いますが、初めて日本酒を飲まれる方は飲みやすく感じるのではないでしょうか。アルコール度数が8%と低いところも飲みやすいポイントだと思います。
岩手というと宮沢賢治を思い出してしまうのですが、どこか幻想的なお酒と器です。
はなみち
原材料 | 米(国産) 米麹(国産米) 酸味料 |
精米歩合 | 60% |
アルコール分 | 8度 |