鍋島と有田焼のおちょこ(佐賀)

鍋島と酒器

今回は佐賀県の「鍋島」を有田焼のおちょこで飲んでみたいと思います。日本酒好きの知り合いに「まだ鍋島飲んだことないの?」とニヤニヤされたのと、5月に有田焼の陶器市がオンラインで開催されており、そこで購入した器が届いたからです。

ではまずお酒からご紹介。

「鍋島」は佐賀県の富久千代酒造さんが造るお酒。地図で見ると佐賀県の東部、有明海近くの住宅街の中にある蔵元です。鍋島には多くのシリーズがありますが、今回はネットで評判の高かった山田錦の純米吟醸、「パープルラベル」を購入しました。

そして器は「アリタポーセリンラボ」さんと「弥左ヱ門窯」さんの盃をそれぞれ一つずつ。というより、昔からあった弥左ヱ門窯さんが当代で新しく立ち上げたブランドがアリタポーセリンラボのようです。

アリタポーセリンラボ(左)と弥左ヱ門窯(右)のおちょこ

最初はアリタポーセリンラボの現代的な感覚に惹かれ、そちらだけにしようと思っていたのですが、弥左ヱ門窯の伝統的な絵柄を見ていたらそちらも捨てがたくなり…結局2つ買ってしまいました。実際に届いたものを見たらそれでよかったなと思います。


さて、さっそく味見をしようと鍋島を開栓したところ、「ポン」とガスが抜ける音。そしてブドウのようなよい香りが広がります。微発泡の日本酒が好きなので、これは期待大です。

どちらにしようか悩んだのですが、アリタポーセリンラボさんのおちょこで一杯。

ほのかに舌を刺激する炭酸。甘味、旨味、酸味のバランスが素晴らしく、スッキリとした味わいです。嫌なアルコール感もなく、スイスイと飲めてしまいます。これは…あぶないですね笑 気づけば四合瓶がなくなっていました。

佐賀といえば幕末に最も近代化した藩のひとつですが、その進取の気風を感じる日本酒と器です。

鍋島 純米吟醸 Purple Label

原材料米(国産) 米麹(国産米)
原料米山田錦100%
精米歩合50%
アルコール分16度