臥龍梅と金剛石目塗のグラス(静岡)

今日は「臥龍梅(がりゅうばい)」を漆のグラスで飲んでみたいと思います。

臥龍梅を造っているのは三和酒造さん。静岡県静岡市にある酒蔵で、会社の設立は1971(昭和46)年ですが、母体となった蔵は1686(貞享3)年から酒造りをはじめており、「鶯宿梅」の名で300年近く地元に愛されていました。「臥龍梅」は2002(平成14)年に発売された銘柄で、その名前は今川家の人質時代に徳川家康が接ぎ木したという清見寺の梅の木に由来しています。今回購入したのはフランスの日本酒コンクールKura Masterで2021年のプラチナ賞を受賞した純米吟醸。静岡産の酒造好適米「誉富士」が使用されています。

そんな臥龍梅を注ぐのは鳥羽漆芸さんの金剛石目塗のグラスです。

静岡は駿河漆器の産地、ということで漆を使ったこちらのグラスを購入。金剛石目塗というのは下地に砂を使った漆の塗り方で、堅牢な仕上がりになるそう。金箔を貼ったグラスに朱漆が塗られており、華やかな雰囲気です。

それではさっそく一杯頂きます。

香りはサイダーのような爽やかさ。口に含むと甘さをまず感じますが、すぐにわずかな苦みがあり、さらにピリッとした辛味がきてスッと切れていきます。味にボリューム感はあるものの後味がよいので、とても飲みやすいです。刺身や豆腐などサッパリした和食と合わせるとよいのではないでしょうか。

これから咲く梅のような、華やかさと可愛らしさがある酒と器です。

臥龍梅 純米吟醸 誉富士

原材料米(国産) 米麹(国産米)
原料米誉富士100%使用
精米歩合55%
アルコール分16度

三和酒造株式会社HP



鳥羽漆芸HP


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