天明 亀の尾65本生 re preparation(福島)

まもなく年明け。今年最後は「天明(てんめい)」で締めたいと思います。

天明を造っているのは曙酒造さん。福島県会津坂下町にある酒蔵で、創業は1904年(明治37年)。天明の他に日本酒の「一生青春」、ヨーグルトを使ったリキュール「Snowdrop」等を造っていらっしゃいます。

今回購入した天明は「re preparation」と名付けられていますが、これは日本語にすると「再仕込み」。日本酒は米と麹、水で造りますが、水ではなく日本酒で仕込むのが「再仕込み」で、この手法で造られた日本酒を「貴醸酒(きじょうしゅ)」と呼びます。浅学ながら、天明の貴醸酒がリリースされるのは初めて。コロナ禍で日本酒の消費が減る中、なかなか出荷できない分が再仕込みとして使用されたのかななどと勝手に推測しているのですが、そういう意味でもちょっと今年を象徴する一本だと思います。

見た目は美しいおりがらみ。それではさっそく一杯頂きます。

香りは甘やか。貴醸酒を飲むのは初めてなのですが、甘さがやはり普通の日本酒より濃厚な感じがします。しかしそれがいつまでも残るわけではなく、酸味もあって甘味がスッと引いていきます。味わいとしてはブドウに近いでしょうか。飲みごたえはありますが、ついつい盃を重ねてしまいます。

「天明」とは日の出のこと。新型コロナもまたどうなるか先行きが不透明になってきましたが、来年は明るさを感じられる日の出の年になりますよう。

それでは、よいお年を。

天明 亀の尾65本生 re preparation

原材料米(国産) 米こうじ(国産米) 清酒(国産米)
使用米会津坂下産 亀の尾100%
精米歩合65%
アルコール分14%
酒度-15
酸度2.1
加水生酒

曙酒造株式会社HP