亀泉と内原野焼の可杯(高知)

今日は「亀泉(かめいずみ)」を内原野焼の可杯(べくはい)で飲んでみたいと思います。

亀泉を造っているのは亀泉酒造さん。高知県土佐市にある酒蔵で、創業は1897年(明治30年)。「亀泉」という名前は、どんなに干ばつでも涸れることのなかった”万年の泉”の水で造られたことに由来します。今回は亀泉の中でも、愛知県で開発された酵母を使用し、そのままその名がつけられた「CEL-24」を購入しました。

そんなお酒を注ぐのは内原野焼の可杯です。

内原野焼は高知県安芸市で焼かれる焼き物。「可杯」という名前は、「可」という文字が漢文では必ず句の上にくるもので、飲み干さなければ「下に置けない」ということからつけられています。今回購入した、底が尖って自立しない形のものや、穴が開いていて指で押さえなければこぼれてしまうものなどバリエーションがあります。高知のお座敷遊びなどで昔から使われてきた杯だそうです。

それではさっそく一杯頂きます。

開栓すると甘い香り。口に含むとジューシーで、甘味と酸味がバランスよく感じられパイナップルのような味わいです。しかし最後はわずかに苦みがあり、甘さが残ることなく消えていきます。可杯を下に置くまでもなくお腹の中に消えていくので、結局もっと大きいぐいのみで飲む形になりました。

高知のチャーミングさを感じられるお酒と器です。

亀泉 CEL-24

酵母CEL-24
アルコール分14%
日本酒度-13
酸度1.8
アミノ酸1.0
原材料名米(国産) 米麹(国産米)
精米歩合50%
亀泉酒造株式会社HP


内原野陶芸館HP