五凛と森岡希世子さんの器(石川)
まもなくオリンピック開幕、ということで今日は「五凛(ごりん)」で乾杯します。
五凛を造っているのは車多酒造さん。石川県白山市にある酒蔵で、創業は1823年。「天狗舞(てんぐまい)」の銘柄で有名ですが、別ラインとして造られているのがこの「五凛」です。飲み飽きせず、料理の味を引き立てるうまさを感じるお酒、をコンセプトとしています。
そんな五凛を注ぐのは、森岡希世子さんの器です。
森岡さんは石川県金沢市のお生まれ。デンマーク国民美術学校に留学された後、金沢美術工芸大学で博士号と九谷焼の伝統工芸士を取得、その後神戸の大学で教鞭を取りながら作陶されています。
石川県といえば九谷焼。九谷焼というと豪華な絵付けがされた器がまず思い浮かぶのですが、森岡さんの器はシンプルな白。釉薬もかかっていない焼き締めの器ですが、初めて見かけた際にその形の美しさと手触りの良さから思わず購入してしまいました。
それではさっそく一杯頂きます。
香りはおだやか。花冷えだと米の旨味と酸味が感じられ、甘味が強くないのでスッキリとした味わいです。さっぱりした和食と一緒に、誰かと飲み交わしたくなるお酒だと思います。
酒屋さんによると、常温からぬる燗くらいがおすすめ、とのことなので常温でも飲んでみました。すると旨味が膨らみ、より飲みごたえがある味になりました。少し味の濃い料理とも合わせられるのではないでしょうか。
人々の和を取り持ってくれるようなお酒と器です。それではテレビでオリンピックの開会式を見ようと思います。
五凛 純米酒
原材料 | 米(国産) 米こうじ(国産米) |
精米歩合 | 60% |
アルコール分 | 15.5度 |