川中島 幻舞とスエトシヒロさんの器(長野)

先日、新酒鑑評会の結果が発表され、金賞受賞数日本一となったのが福島県と長野県でした。そこで今回と次回は、長野の金賞受賞酒を飲んでみたいと思います。というわけで「幻舞(げんぶ)」です。

幻舞を造っているのは酒千蔵野さん。長野県長野市にある酒蔵で、1540年創業は県内最古、全国でも7番目の歴史を持ち、長野県内で初めて女性が杜氏を勤めた蔵でもあります。幻舞の他に「川中島」「桂正宗」「善光寺」といった銘柄があります。

そんな幻舞を注ぐのはスエトシヒロさんの器です。

作者のスエトシヒロさんは福島県の生まれ。愛知県の窯業高等学校で学ばれた後、福島県で修行され、瀬戸で工房を開いた後、現在は長野県南部、駒ケ根市で作陶されています。

今回購入したのは「ホヤ香酒筒」と名付けられた器です。ホヤのようにぽってりと丸みを帯びたフォルムが愛らしく、それでいて凛とした佇まいもあります。すべすべした手触りがとても気持ちよく、いつまでも持っていたくなります。

それではさっそく一杯頂きます。

香りは甘く華やか。甘味が強く円やかで、蜂蜜のような味わいです。酸が輪郭を作り、最後にわずかな辛味が味を締めています。米の旨みや甘みが濃厚なので、少しずつじっくり飲みたい味わいです。

長野の豊かな自然と歴史を感じるお酒と器です。

川中島 幻舞 純米吟醸 無濾過生原酒

原材料名米(国産) 米こうじ(国産米)
原料米美山錦100%使用
精米歩合49%
アルコール分16度
杜氏千野麻里子
株式会社酒千蔵野HP

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